ヤマガラの餌付け

ひまわりの種は野鳥の大好物です。タンパク質や脂肪に富み、大リーガーも試合中にもしゃもしゃ食べていますね(人用は火を通しています)。
ところが、キャンプ場にしている今の場所では何年も前から餌台(バードフィーダー)にひまわりの種を置いたりしてきましたが、まったく食べてくれません。餌を変えても同様です。シジュウカラやヤマガラはよく見ますし、巣箱は利用するので、たぶんこの農村地域では野鳥に餌をやる習慣がなくて、餌台を認識しない、またはひまわりの種を餌として認識しないのではないかと思われます。
そこで、新作戦に出ました。家からよく見える位置にエゴノキが植えてあり、毎年多くの花を咲かせます。9月中旬頃からはその実を目当てに何羽ものヤマガラが毎日やってきます。一粒ずつくわえては周辺の林に飛んでいき、貯食しているようです。そこで、エゴノキの実が少なくなり、ヤマガラが地面に落ちた実を探すようになった10月3日にひまわりの種とエゴノキの実を入れたお皿を地面に置いてみました。
このひまわりの種をヤマガラが運び出して食べるのを初めて確認したのは10月14日です。もちろんずっと見ていたわけではありませんが、それまではエゴノキの実だけがなくなっていたことからもこの日が最初と思われます。そして、翌15日には少なくとも2羽がひまわりの種を貯食のためにどんどん運び出すようになりました。
その日の夕方に地面のお皿に代わってペットボトルに入れたひまわりの種を枝にぶら下げました。このペットボトルフィーダーからひまわりの種を取るのを確認したのは翌々日の10月17日。たぶん前日から取り始めたようです。
その後は少なくとも4羽が次々とペットボトルフィーダーからひまわりの種を取り出して近くの枝で食べたり貯食に運んだりするようになりました。ヤマガラの学習能力と器用さに驚きです。次の動画は、ペットボトルの底付近にある取り出し口がわからずに見えているひまわりの種をむやみやたらと突いて失敗した個体です。他個体のまねと自分の試行錯誤で上手に取り出せるようになるのでしょう。
ちなみに、畑にひまわりを植えると、種が熟する頃に必ずカワラヒワがやってきて食べていきます。カラ類とちがってカワラヒワはほぼ純粋な種子食ですので、学習するまでもないのでしょうか。カワラヒワは貯食の習慣はないので、毎日少しずつ食べていきます。
自宅でバードウォッチングも楽しいものです。次はシジュウカラもヤマガラから学習してペットボトルフィーダーからひまわりの種を食べるようになるのが楽しみです。



