クマとキャンプ(場)

今年はクマによる人身被害がしばしば報道されています。キャンプでももちろん注意が必要です。上の写真は、日本のツキノワグマによく似たアメリカクロクマです(無料利用可のサイトからダウンロードしたもの)。
幸いなことに、野遊びひとりじめがある茨城県にはクマはいません。正確には県北部で近年稀に目撃情報がありますが、県南地域では痕跡も含めて確認例はありません。ただ、遠い昔には生息していたと思われるので、かなり先のことでしょうが、いつの日か筑波山系などにも生息するようになるかもしれません。
私は、当地以外ではツキノワグマもヒグマ(北海道)も山で見たことがあります。アメリカでも何回もキャンプをしたことがあります。もっぱら国立公園や野生生物保護区 (Wildlife Refuge) のキャンプ指定地のようなところを利用していましたが、アメリカクロクマの生息地も珍しくありませんでした(出会ったことはありませんが)。そういうところでは、食べ物やゴミは密閉容器に入れて高い木の枝にぶら下げておくことや、テントサイトから離れたところで調理・食事するように指示されました。それを聞くだけで心構えが違ってくるというものです。密閉容器は、匂いが漏れない丈夫なものが必要で、アウトドアショップに専用品が売ってます。区画が整備されているようなキャンプ場では金属製の頑丈な保管庫やゴミ箱を設置してあることが多いようです。
当地はクマだけでなく、シカもサルもいません。そういう点では私自身も気楽なもので、栗や柿も実るに任せていますし、畑にもフェンスは必要ありません。とはいえ、イノシシ、キツネ、タヌキ、ハクビシン、アライグマ、アナグマ、ノウサギ、テンなど、他の中大型哺乳類は自動撮影カメラで一通り記録されています。そのせいもあって、春には愛猫のすばるがマダニを付けて外から返ってくることもしばしばです。利用者の方、特に犬連れのお客さんは、こうした野生動物の生息地でキャンプするんだということを自覚してテント周りに食べ物や生ゴミを放置したまま寝ないようにしましょう。
クマの話に戻りますが、クマはもっぱら植物食みたいなことが言われることがあります。しかし、シカやノウサギと同じような植物食ではありません。シカやノウサギは共生細菌によってセルロースを消化できる純粋の植物食者ですが、クマはヒトと同じで、セルロースは消化できません。なので、糖分や油分の多い果実やどんぐり、新芽、若葉、樹液、はちみつなどを選んで食べるほか、肉も大好きです。私はツキノワグマの糞に獣の毛が混じっているのを何回も見ました。ツキノワグマもヒグマも、それぞれの生息地では最大の捕食者でもあるのです。クマの生息地でキャンプされる際には対策を怠らないようにしましょう。



