2023年度の利用状況―キャンプ場はもうかるか?
今年、2024年は元日早々から地震のニュースが飛び込んで、娯楽施設であるキャンプ場の話題はややはばかられるところもありますが、被災地の一刻も早い復興を祈りつつ、当キャンプ場の経営状況について少しまとめてみました。キャンプ場経営を考えている方などに多少でも参考になれば幸いです。
「もうかるか?」についての結論を先に書いておくと、現在のように貸切り専門で一般のキャンプ場並の料金体系ではまったくもうかりません。当地はキャンプ場開業前の10年間で敷地内の整備はおおむね済ませていましたが、トイレ・シャワー・流しのある水場棟やフェンス、ゲートなどの整備には新たな経費(と労力)がかかりました。正式開業から2年半が経過しましたが、運営経費を無視しても、この初期投資はまだ回収できていません。
キャンプ場で生活できるぐらい本気でもうけるなら、もっと投資してテントサイトを多数設けたり貸切りなら料金をグ~ンと上げたりするか、どちらかでしょう。私は基本的に年金生活者ですので、心身に無理のない範囲ということを優先しており、もうけは、必要ではありますが、二の次なのでなんとかなっています。
さて、本題です。2023年の予約件数は104件でした。この数字は宿泊とデイユースは同時利用でも別々にカウントしていますので、利用グループ単位で数えると96組になります。うち30組(同様に29組)はキャンセルになりましたので、実際の利用グループ数は67組でした。
新規のお客さんは30組、リピーターが37組(55%)でした。2022年には新規40組、リピーター47組(47%)でしたので、リピーター率がさらに少し増えました。
お支払い方法はPayPayが39%で残りが現金でした(件数ベース)。PayPayの比率は2022年が43%でしたから、ほとんど変わらないという印象です。
収入(売上)ですが、薪の販売やレンタル料も含めて2023年は650,100円でした。2022年が850,550円でしたから24%ほど減りました。ちまたでも「キャンプブームは終わった」みたいな話が流れています。コロナ禍で飲食店での飲み食いが制限されていた2022年にはキャンプやバーベキューで開放されたいというお客さんもいたようですが、2023年にはその分が減った印象です。
利用者の内訳をみてみると、ソロのお客さんが1/3に減り、6人以上の多人数での利用も半減しましたが、いっぽうでデュオが倍以上に増えました。また、平日利用もほぼ倍増しました。ワンちゃん連れのお客さんは2022年が20%に対して2023年には29%まで増えています。いっぽう、お子さん連れ(乳幼児も含む)は、2022年には51%と約半数でしたが2023年には33%と1/3にまで減りました。
事業開始から4年目となる今年はどんな年になるでしょうか。大きな投資は考えていませんが、余裕ができたらお子さん用の遊具を少し増やしたいとは思っています。お楽しみに。