冬キャンプのテスト

冬本番の今月に入っても週末はほとんど予約が入っています。そこで、自分のキャンプ場で冬キャンプが快適に過ごせるか、なにか問題点はないか、実際にテントを張って試してみることにしました。たまたまお子さんの発熱で予約がキャンセルになった12月11日(土)に決行です。

寒さ対策以外は最小限の装備で

学生時代にはテントを担いで厳冬期の登山とかも少しやっていたので、装備の方はそれなりに揃ってます。とはいえ、冬キャンプはたぶん何十年ぶり。当日の朝には氷が張る寒さでしたので、少し緊張しながら準備しました。始めたら翌日の朝食が終わるまで屋内(管理棟)には戻らないことにして、14時にスタート。

荷物は最小限にしていざスタート
毛布・銀マット・ヨガマット・キャンプマットの上にシュラフ

荷物は一輪車に収まりました。テントは本当に小さな1人用。古いSherra Designs製です。シュラフは、こちらも古いですが、Feathered Friendsの厳冬期用。袋が見つからなくてやむなく開いたまま運びました。地面からの冷気を防ぐために毛布と銀マット、ヨガマット、テントマット(Therm-A-Rest製)を敷きました。

その他はキャンプ用チェアとコッヘル、防寒着類など。今回はランタンは使わず、ヘッドライトだけで済ませました。食材は下準備を済ませてから小さな保冷バッグに。夕食はご飯+豚汁もどき、朝食は残り物で雑炊です。お酒はお湯割りで体を温められる焼酎(三岳)を選択。

場所はテントサイト4にしました。焚き火台を持っていないので直火可能なサイト3かサイト4しか選択肢がなかったのですが、トイレ・シャワーが近いサイト4にしてみたというところ。枕木の囲いをテーブル代わりに使えて便利でした。

焚き火用の薪と調理用具
夕食は豚汁もどきに畑で採ってきた小松菜を加えました

ねこは付き合ってくれず

餌はテント脇で食べるものの、テント内では寝てくれませんでした

朝ごはんもテント脇で食べてくれました

うちの看板ねこ、すばるもいっしょにキャンプできないかと連れ出してみました。しかし、餌はテントサイトで食べてくれるものの焚き火をいっしょに楽しむというのは無理で、落ち着かないようすでしたので家に戻してやりました。テント内にケージまで用意したのですが・・・。翌朝に玄関を開けてやるとすぐに出てきて、また餌だけはテントサイトで食べてました。トホホ・・・。

寒さはちょっと拍子抜け

ふだんは薪ストーブでぬくぬくとした生活をしていることもあって夜中の寒さに戦々恐々でしたが、結果的には寒くて寝られないということはまったくありませんでした。ちなみに、12日の夜明け前の気温は2℃台だったので、前日より2,3度高かったのですが、それよりもマットやシュラフのおかげだと思います。湯たんぽも使いましたが、なくても大丈夫だったでしょう。

寒さに備えて用意していたダウンの中間着やテントシューズ、毛の手袋(ハンガロテックス)や目出し帽、カイロ、ゴアテックスのシュラフカバーなどは使わずに済みました。

さすがにこの季節のシャワーは厳しいかと覚悟していたのですが、シャワー室は狭い密室なので意外に温まりました。夜の8時頃で、外気温は6℃でした。湯冷めしないように乾いた着替えとドライヤーは必須です。ドライヤーは、本格オープンまでには備え付ける予定ですが、当面はご持参ください。

冬場には辛い食器洗いも問題なし。そもそも井戸水なので冬でも水温はそこそこありますが、お湯も出るのでまったく快適でした。ただ、個人的には、水場棟の照明(LED)が明るすぎる気がしました。今さらどうしようもありませんが。

焚き火と薪

テントサイト4に隣接する直火コーナーで焚き火をしました。ここは両側に高さ約40cmの枕木が積んであるので、そこに熱が反射するようで、足元も温まりました。ただ、この日は風向きがしょっちゅう変わってかなり煙を浴びる羽目になりました。直火コーナーでも焚き火台があった方が煙が少なくて良さそうです。

焚き火用の薪は利用者への販売と同じくペール缶に詰め放題で用意。調理は別途バイオライト(小枝を燃料にする小さなストーブ)を使うことにしました。一応、山用のガスコンロ(とストーブ)も用意しましたが、こちらは使わずじまい。

管理棟にある薪ストーブでは太さ10cm以上の薪でも問題なく燃えてくれますが、直火コーナーでの焚き火ではドラフト(上昇気流)が弱いので太い薪は使いにくいことがわかりました。販売用の薪には少し細めのものを多くしておくことにします。

順調に焚き火スタート
ピンぼけになってますが上弦の月がきれいでした

睡眠の敵は寒さよりも騒音

テントは布だけなので、音が筒抜けです。ふだんここに住んでいても気にならない音が、夜のテントでは睡眠を妨げるぐらいうるさいことがわかりました。

まず、飛行機。ここは北海道方面から羽田空港へ向かう航路の真下になっていて、かなりの頻度で飛行機が飛びます。窓を閉めた室内であれば気にならないレベルですが、テントではうるさくて、わりと音に神経質な私はなかなか寝付けませんでした。

もう一つは北西側に隣接する県の畜産センターから聞こえてくるおんどりの声。こちらは明け方というには早すぎる3時前後から鳴いていたようです。鶏舎からはたぶん数百メートルの距離があると思うのですが、目が覚めてしまいました。

なお、この日はたまたま聞こえませんでしたが、南側のゴルフ場から作業音や車の走行音が聞こえることがよくあります。特に落ち葉を吹き飛ばすブロアの音はかなりの音量。ゴルフ場は朝5時には開門です!

いずれも音量的には大したことはないので、気になるかどうかは人によると思います。心配な人は耳栓を用意しておくことをおすすめします。

やってみなければわからないことがいろいろあるものだと改めて感じたテストキャンプでした。

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